この専用線は厳密には廃止では無く、輸送のコキ車化に伴い工場の別の場所にコキ車の専用ホーム及び専用線が建設され、輸送自体は今も継続されておりますが、今回紹介するワム車が使用していた専用線は廃止となっており、入換に使用されていたスイッチャー共々過去のものとなっています。
こちらは焼島駅です。事実上、北越紀州製紙新潟工場専用線の専用駅となっております。構内には小規模なヤードがあります。
信越本線貨物支線内及び焼島駅構内の入換はJR貨物のDE10が行っております。
列車の組成が終わり出発待ちの様子です。30両以上のワム車が連なっている編成は中々迫力がありました。
ここから隅田川駅まで発送されておりました。
こちらは専用線の入換の様子です。駅と工場の間に公道及び踏切があり、そこから入換の様子が撮影出来ました。
スイッチャーは日立の35t機及び25t機が在籍しておりました。メインは35t機だったみたいですが、この日は小さな25t機が入換を行っていました。ワム車に合わせた様なブルーの車体と星にBマークが素敵です。
ワム車が専用線の構内でゴロゴロしている風景は撮影した当時(2006年)でも既に全国的に貴重な風景でした。
コキ化はされましたが、今となっては貴重な現役専用線の一つですので、是非また撮影に訪れたいと思います。
【おまけ】
焼島駅周辺には他にも貨物駅が存在していました。
こちらは焼島駅のさらに先にある東新潟港駅で、ここが信越本線貨物支線の終着駅になります。現在休止中ですが、写真の通り荒れ果てており復活は難しそうです。
こちらは上沼垂信号場から新潟港方面に分岐していた支線上にあった沼垂駅です。駅に隣接して新日本石油加工新潟工場があり、石油製品がタキ車によって到着していた他、濃硫酸タキ等も来ていた模様ですが、訪問した時は既に列車の設定は無くなっており、2010年3月のダイヤ改正で正式に廃止となりました。
新日本石油加工新潟工場内の専用線の様子です。
現役の頃が見たかったな~と改めて思う今日この頃です。