2018年09月01日

8月某日 片上鉄道めぐり その②

前回の続きです。 ( ・・)ノ

今回は保存されている車両たちを紹介します。
1.JPG

訪問した日はホームの手前側に客車のホハフ3002(元国鉄オハ351227)が留置されていました。
2.JPG

車内には入れないものの、デッキは開放されていたので、ちょっと入ってみました。
3.JPG

デッキから車内を覗いてみると、懐かしいニス塗りの車内のままで保存されてされていました。天井の丸い蛍光管と扇風機がまた素敵です。
4.JPG


ホハフ3002の隣にはキハ303がいました。昭和9年製の元国鉄キハ41071で、元はガソリンカーだったそうですが、片上鉄道入線後にエンジンがディーゼル化されたそうです。これだけ古い車両が動態保存されているとは驚きです。
5.JPG

キハ303の前にはキハ312が繋がれていました。
6.JPG

キハ312は昭和28年製の自社発注の気動車でこちらも当初はガソリンカーだったそうですが、のちにキハ303同様にエンジンがディーゼル化されたそうです。
7.JPG


また吉ヶ原駅構内の貨物側線には3両の貨車が留置されていました。
8.JPG

ワム80000そっくりのこの車両はワム1807と表記されていますが、国鉄から譲渡された元国鉄ワム18470との事です。
9.JPG

きれいに再塗装がされていますね。
10.JPG

こちらは訪問した日の写真ではありませんが、以前訪問した時には小野田港から周匝宛の貨車車票と貨車表示票が挿されていました。
11.JPG


ワム1807の隣にはトラ814と
12.JPG

ブルーシートがかけられて分かりづらいですが、トラ840が繋がっていました。これらトラ車は片上鉄道が施設された目的であった柵原鉱山で産出される硫化鉄鉱を片上港まで輸送する為に使用されていた車両たちで、現役時代はトラ車やトム車が37両も連ねていたそうです。
13.JPG



奥の検収庫の方にも車両たちがいるのが見えます。
14.JPG

検収庫前にはDD13-551が鎮座していました。
15.JPG

また、検収庫内には自社発注の客車であるホハフ2003と2004が整備中でした。オープンデッキなのが激シブです。
16.JPG

さらにDD13-551とホハフ2003との間にある踏切を渡ると、元岡山臨港鉄道のキハ7001号の運転台部が保存されています。
17.JPG

運転台にはキハ7001号の沿革が表示されていました。
18.JPG

いや~なんとも良い雰囲気ですね^^
19.JPG


DD13-551の横の線路には2両の黒貨車も展示されていました。これらは柵原鉱山資料館の展示施設で柵原駅での硫化鉄鉱の積み込み風景を再現しているそうです。
20.JPG

展示されているのはトム519と
21.JPG

ワフ102(元国鉄ワフ22006)です。こちらの2両は展示運転線につながっていない線路にある為、静態保存車になります。以前はトム519の横にトラ840もいましたが、先に紹介した通りトラ840は展示運転線の方へ移動し、動態保存となっています。
22.JPG

こちらが柵原鉱山資料館です。入館は有料ですが、管内には坑道を模した展示などがかなり充実しているので、おすすめです。
23.JPG



柵原ふれあい鉱山公園では実際に鉱山内で使用されていた各種車両等も多数展示されています。
24.JPG

25.JPG

26.JPG

いや~たまりません。 (´Д` ) ハアハア
27.JPG

28.JPG

一部線路が敷設されているところもあったりします。もしかして展示運転もあるのでしょうか?是非見てみたいものです。
29.JPG

30.JPG


最後に展示運転線の先の方へ行ってみます。
31.JPG

32.JPG

展示運転線の横には歩道が整備されています。
33.JPG


おっ!! 見えて来ましたよ。
34.JPG

こちらが黄福柵原駅です。2014年に展示運転線を延長して新しく設置されました。かつてこの先にあった柵原駅を模しているそうです。
35.JPG

柵原駅の駅名標もありました。
36.JPG

こちらが駅舎です。
37.JPG

駅のホームにはキハ702の姿がありました。
38.JPG

キハ702は昭和11年製の元国鉄キハ075で、原型を保ったキハ07はこのキハ702の他は九州鉄道記念館のキハ07 41号だけだそうです。
39.JPG

流線型の前頭部が美しいですね。
40.JPG


最後に黄福柵原駅から吉ヶ原駅方面です。なんとも懐かしさを感じる良い風景ですね。末永く残ってもらいたいものです。
41.JPG






【おまけ①】
正式な柵原ふれあい鉱山公園の保存車では無いみたいですが、駐車場横にかつて可部線で活躍し、広島市内の模型店で保存されていたクモハ73-383の前頭部が保存されています。
42.JPG

【おまけ②】
赤磐市内の国道484号線沿いの菊ヶ峠のドライブインにキハ311が保存されています。保存というよりは放置に近い感じで、訪問した2年前の時点ではかなり荒廃していたので行く末がちょっと心配です。
43.JPG




posted by ぷっぷく at 19:53| 博物館・保存車両 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする