2012年06月09日

神奈川臨海鉄道 その③(専用線・車両)

最終回は川崎地区の専用線と車両の紹介をします。

まずは浮島線の最奥部にある日本石油輸送川崎メンテナンスセンター専用線です。ここでは石油タキのタンク内洗浄及びその他メンテナンスが行われております。
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かつては日本石油輸送川崎メンテナンスセンターの先に日本触媒専用線が接続しており、化成タキによるエチレン・エチレングリコールの出荷がありましたが、エチレン出荷の千鳥町地区への移管及びエチレングリコール輸送の廃止により、専用線も廃止になっております。
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浮島町にある川崎地区最大の荷主である東燃ゼネラルの専用線です。ここより関東各地に石油が出荷されております。
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末広町の東芝専用線です。写真はキグナス石油からの輸送があった頃のもので、当時は東芝・キグナス石油が共用で使用しておりましたが、キグナス石油の輸送終了に伴い、現在は東芝の変圧器輸送にのみ使用されております。
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千鳥町線の西群線にある日本触媒のエチレン荷役施設です。一時期千鳥町線は定期貨物が無くなっておりましたが、日本触媒のエチレン輸送開始により定期貨物が復活しております。
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ここではコキ車の入れ替えにアントが使用されております。アントが動く姿が見られる所も少なくなりました。
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千鳥東線にある昭和電工のプチ側線です。ここも一時期貨物の発着がなくなりましたが、EDTA輸送開始に伴い、不定期ながら貨物が復活しております。
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かつては沿線の旭化成に専用線があり、コキ車・化成タンク車の入線がありましたが、既に廃止になっております。
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最後にかなりんの車両達です。現在の主力機関車のDD60です。
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数が少なくなってきたDD55です。写真は旧色で、現在はDD60に準じたカラーに塗り替えが進んでいます。
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日本石油川崎メンテナンスセンターのスイッチャー君です。
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JR貨物川崎車両所のスイッチャー達です。
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千鳥西群線のアント君です。現在は屋根付の新車が入った模様です。
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posted by ぷっぷく at 16:55| 臨海鉄道紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月02日

神奈川臨海鉄道 その②(本牧地区)

神奈川臨海鉄道には前回紹介した川崎地区の他に横浜本牧地区にも本牧線を有しております。

本牧線はJR根岸線根岸駅から横浜本牧駅~本牧埠頭駅を結ぶ路線です。また横浜本牧駅からは国際埠頭に至る国際埠頭専用線が接続しています。

写真は横浜本牧駅構内の様子です。
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横浜本牧駅駅舎と機関区です。写真の機関庫の中に蒸気機関車C56の保存機が眠っています。
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構内は近隣の新日本石油関連のタンクコンテナや化成品タンクが多く見られます。以前は当駅から仙台臨海鉄道仙台港駅への海上コンテナ専用列車が運転されており、その頃は色とりどりの海上コンテナの姿も数多く見られました。
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本牧線終着の本牧埠頭駅です。横浜港より輸出される製品が到着します。なお以前仙台港駅への海上コンテナ専用列車が健在な頃は一時的に本牧埠頭駅からも国際海上コンテナの出荷実験を行っておりましたが、専用列車自体の廃止により実験も終了しました。
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本牧埠頭を横浜本牧駅に向かうコンテナ列車です。本牧埠頭駅は現在は12fコンテナをのみを扱っています。
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海上コンテナ出荷実験を行っていた頃の様子です。
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横浜本牧駅から分岐する国際埠頭専用線です。従来、国際埠頭より上越線の渋川駅まで工業塩の輸送が行われておりましたが2005年に工業塩の輸送が終了しその後は休止線となっております。
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終点の国際埠頭です。埠頭内が立ち入り禁止のためこんな写真しかありません。既に廃止後の様子です。
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その③に続きます。
posted by ぷっぷく at 18:18| 臨海鉄道紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月26日

神奈川臨海鉄道 その①(川崎地区)

臨海鉄道紹介も今回の10回目で最終回になります。

最終回は神奈川臨海鉄道を紹介致します。ここは紹介する所が多いので3回に分けてお伝えしようと思います。

神奈川臨海鉄道は川崎市の臨海部に設けられた川崎貨物駅を拠点として沿線の企業の貨物輸送を行うために設立された臨海鉄道で川崎地区に浮島線・千鳥線・水江線の3路線を、横浜本牧地区に本牧線を有しています。今回は川崎地区の路線について紹介します。

写真は浮島線を行く石油タンカー列車で現在はこの浮島線から発送される石油が神奈川臨海鉄道の輸送の大半を占めてます。
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浮島線の中間駅の末広町駅を通過する石油列車です。末広町駅にはコンテナホームがあり、川崎市のゴミコンテナ列車の“クリーン
かわさき号”の発着があります。駅構内には専用コンテナが留置されているのが見られます。
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浮島線の浮島駅構内です。左側の線路が本線で、右側のカーブしている線路がJOT浮島町メンテナンスセンターへの専用線になります。
なお、ここから先の本線への列車の運行はありません。
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川崎貨物駅を出発する千鳥線への単機回送です。千鳥線は沿線の旭化成の輸送が終了の後、一時期定期貨物が消滅しましたが、日本触媒のエチレンの出荷が浮島町地区から千鳥町地区へ変更になったのに伴い、定期貨物が復活しております。
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千鳥線の西群線です。隣接している日本触媒よりエチレンの発送があります。写真左側のエチレンコキが止まっているところが、エチレンの荷役設備です。なお、この写真の手前にも線路は続いておりこの先の千鳥町駅~市営埠頭まで続いていますが、市営埠頭からの甲種列車の入線時以外、通常は列車の入線はありません。
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旭化成専用線が健在な頃の西群線の様子です。当時はコンテナやラテックスタキの姿が見られました。
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千鳥線を行くエチレンタンクコンテナ列車です。
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川崎地区のもう一つの路線の水江線です。かつては多くの専用線が接続しておりましたが、現在はすべて廃止されており、現在定期
列車の運行はありません。
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神奈川臨海鉄道の拠点である川崎貨物駅です。構内には多くの貨物が留置されているのが見られます。
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構内の外れには神奈川臨海鉄道の塩浜機関区及びJR貨物の川崎車両所が設置されており、隣接した公道から見学する事が出来ます。
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その②に続きます。
posted by ぷっぷく at 18:41| 臨海鉄道紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする