専用線内のスイッチャー君による入換の様子を紹介します。ここには栗林商会所属の2両のスイッチャーが在籍しておりました。
まずはメイン機だった青色君(DD512)です。
日車の銘板が付いています。ナンバーからして50t機と思われます。
セミセンターキャブ機です。ボンネット上の手すりが特徴的です。
この子は専用線廃止後武州原谷の太平洋セメント専用線へ移籍して現在も活躍中です。
ここのもう1両のスイッチャー君は赤色君(D511)です。一応、予備機扱いの様でしたがタキ車の入換の多い時は青色君との競演も見られました。
こちらも日車製の50t機の模様ですが、青色君よりも大分お年を召しているみたいで昔ながらの古めかしいデザインです。
こちらもセミセンターキャブ機です。2エンド側のボンネットに括りつけられた“ほうき”が素敵です。(雪払い用でしょうか?)この子は専用線廃止後は四日市の太平洋セメント四日市出荷センターへ移籍しています。
ここの専用線は構内を朝から夕方まで入換を行っていたので、お腹一杯になるまで撮影が出来る専用線でした。
また、専用線に発着する列車はJR機が牽いて来るので、JR機が入換を行う様子も撮影する事が出来ました。
ここにはJOT(日本石油輸送)のタキ車が入線していましたが、当時現役だった石油タキ車のほぼ全形式を撮影する事が出来る専用線でした。
タキ11000(35t積 石油類専用)
このタキ車は当時既に道内でしか見られなくなっていた形式で、この子を撮影する為にここに通った思い出があります。
タンク体上部の大きなドームが渋いです。粘度の高いC重油を輸送する為、積荷の取り卸し時に使用する蒸気加熱管が装備されているのが特徴です。
タキ35000(35t積 ガソリン専用) 35 t 積ガソリンタンク車の標準形式としてかつては全国各地で当たり前の様に見られた形式でしたが、訪問当時(2006年~2008年)既に廃車が進み、中々見られない形式になっていました。
タキ43000(43t積み ガソリン専用)
タキ35000に替わるガソリンタンク車の標準形式として、現在も多数が活躍中です。写真はJOT標準カラーの黒色の車両です。
こちらはOT(日本オイルターミナル)からJOTへ移籍した車両です。車体カラーがOT時代の青色のままとなっています。
こちらは1989年から増備された24300番台車です。マイナーチェンジを行い荷重が従来の43tから44tへ変更になっています。
24300番台車の初期車は上記写真の様に車体色は黒でしたが、途中の製造分よりグリーン+グレーの2トーンカラーへ変更されています。
タキ40000(40t積み ガソリン専用)
元成田空港向けジェット燃料輸送用で保安対策車になっています。
タキ38000(38t積み ガソリン専用)
こちらも保安対策車です。
タキ38000のトップナンバー車もここにいました。(本輪西駅撮影)
タキ44000(43t積み 石油類専用)
タキ11000同様蒸気加熱管を装備しています。C重油等の輸送用に現在も活躍中です。
タキ1000(45t積み ガソリン専用)
タキ43000後継の新形式で現在も増備が続いています。
まさに石油タキ車の博物館でした。 (゚∀゚)
訪問した時の活況ぶりからここが後年廃止になるとは全く想像していなかったので、室蘭製油所の製油設備閉鎖・専用線廃止のニュースを聞いたときは信じられない思いでした。タキ車で埋め尽くされている構内をスイッチャー君が泳ぐように入換を行っている風景がもう見られないのが本当に残念です。
【おまけ】
現地訪問後に撮影したタキ車の画像を見返していると・・・。 台車の上になにか文字が書かれているみたいに見えます。 ( ‥)ン?
なんと! 廃車と書かれていました。 (ノД`) ウゥ
【おしらせ】
長らく専用線のネタを中心に週一のペースで細々と紹介させて頂きました当ブログですが、専用線の紹介は今回で一応最終回(ネタ切れ)となります。次回以降はまだ詳しく紹介していない臨海鉄道内の専用線や貨物駅・貨物ターミナル・保存鉄道などを御紹介させて頂きつつ、日々の撮影ネタを織り交ぜながらさらに細々とブログを続けさせて頂きたいと思っております。今まで以上に更新頻度が低くなるかとは思いますが今後ともお付き合いをよろしくお願い致します。 <(_ _)>